みなさん、こんにちは!
今回の日本三大◯◯、「暴れ川」を取り上げます。
暴れ川とは・・・!?名前だけでも気になりますよね。
さらにそれぞれニックネームまでついていたそうですよ。
その由来や、河川ごとの特徴にも迫っていきたいと思いますので、
最後までお楽しみください。
では、まいりましょう!
日本三大暴れ川とは?
まず、暴れ川とはなんでしょうか?
暴れ川とは、「氾濫しやすい川」のことを言うそうです。
洪水や水害の多い川のことを指しますが、
日本は地形により洪水が多く、
暴れ川が多いとされています。
その中で、特に水害の多い大きな河川として
以下の3つが「日本三大暴れ川」として選ばれています。
・利根川
・筑後川
・吉野川
それぞれについて、詳しくみていきましょう。
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利根川
利根川は、関東地方を北から東に流れる
国内で最も流域面積が広い一級河川です。
流路延長は約322kmで、信濃川に次いで日本第2位、
流域面積は日本第1位となっています。
首都圏の水源として重要な役割を果たしてきました。
利根川は暴れ川として、洪水が多く、
周辺地域に大きな被害を与えてきました。
利根川は昔、東京湾に流れていましたが、
江戸時代に「利根川東遷事業」を行い、
千葉県の銚子河口へ流れるように変更したことが有名です。
利根川東遷事業は、以下のような目的があったとされています。
・流域の新田開発をする
・移動や物流運搬としての「運河」の機能を持たせる
・江戸を水害から守る
・江戸城を守るための堀の役割
歴史的大事業を経て、私たちの知る、
今の安定した利根川になったようです。
筑後川
筑後川は、阿蘇山を水源として、
九州地方の北部を東から西に流れ、有明海に注ぐ川です。
流路延長143.0kmで、流域面積は約2,860平方kmと
九州地方最大の河川となっています。
筑後川は、時代によって様々な名称で呼ばれてきました。
・千歳川・千年川(ちとせがわ)
・一夜川(いちやがわ)
・筑間川(ちくまがわ)
特に一夜川は、室町時代に見られた名称とされていますが、
「洪水により、一夜にして豊穣な土地が荒地に変化する」
という伝承によって名付けられたと言われています。
このことからも、古くから暴れ川の名の如く
周辺への影響が大きかったことがわかります。
筑後川は、その水源地である阿蘇山の地質が
透水性の低い火山岩地質であること、
また、上流が急勾配である一方、下流が緩勾配であり、
洪水が起こりやすい地形であったことが原因と考えられていました。
その後、長い歴史をかけ数々の治水整備を経て、
今の筑後川となりました。
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吉野川
吉野川は、高知県と徳島県を流れている河川で、
流路延長194m、流域面積3,750平方kmの規模を持つ
四国最大の河川です。
吉野川の名前の由来は、「ヨシ」というイネ科の多年草が
河原に多く繁っていることからきたと言われています。
四国四県を網羅しており、周辺に多大な恩恵を与えると同時に、
数多く洪水等の水害があったとされています。
それぞれのニックネーム
日本三大暴れ川には、それぞれニックネームが付いています。
利根川は「坂東太郎」
筑後川は「筑紫次郎」
吉野川は「四国三郎」
規模として大きい利根川を、長男?として、
後に二つの河が次男三男のように表現されていて
面白いですね。
坂東太郎の坂東は、足柄峠と碓氷峠より東の地域の
総称である「坂東」を流れる日本最大の河川である
ことに基づいています。
筑後川は、九州地方最大の河川であることから、
九州の古称である「筑紫」が使われた筑紫次郎に、
吉野川は、中国地方最大の河川であることから、
四国三郎と呼ばれています。
大河とは実は暴れ川のこと!?
大河とは、幅が広く、水量も多い川のことを言います。
日本三大河と呼ばれている川は、
実は日本三大暴れ川として指定されている、
利根川・筑後川・吉野川と同じです。
いずれの三大暴れ川も、
各地域で最大級の河川なので、
「三大河」とされるのも当然ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
規模の大きさから水害も多かったようですが、
古来より、人や物を運び、文化を発達させ、
私たちの生活を豊かにしてきた三大暴れ川。
今は、周辺の自然環境の豊かさから、観光的な見所も多く、
雄大な自然に癒されに訪れる観光客も多いです。
皆さんも、日本三大暴れ川に
ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。