こんにちは!
今回は「酒処(さけどころ)」の日本三大をご紹介します。
お酒好きの方ならご存知の方もいるかもしれませんね。
ここでいう”酒”とは、もちろん日本酒のことです。
その三大はどこにあるのか!?そしてその歴史とは!?
今回も詳しく調べてみましたので、ぜひ最後までお楽しみください。
では、まいりましょう!
日本三大酒処はどこ?選ばれる理由とは?
日本三大酒処とはどこにあるのでしょうか。
日本には全国各地に有名な酒処がありますが、
特に、酒造りに欠かせない”水”や”米”に恵まれた風土であること、
またその歴史の深さから、以下の3箇所が「日本三大酒処」とされています。
・灘(兵庫県)
・伏見(京都府)
・西条(広島県)
それぞれどのような酒処なのか、詳しくみてきましょう。
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灘の歴史
兵庫県の「灘(なだ)」は、日本三大酒処の一つとされています。
西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷を合わせた「灘五郷(なだごごう)」
が有名な酒処とされており、
灘五郷を含んだ兵庫県は、清酒生産量で全国1位を誇ります。
日本酒造りに適した、「宮水(みやみず)」というミネラルを多く含む水、
「山田錦」という「酒米の王者」と名高い上質の酒米、
また、日本三大杜氏(とうじ)の1つである「丹波杜氏」の優れた技術があわさり、
日本酒の名産地として栄えました。
辛口の酒が多いため、「灘の男酒」と呼ばれます。
鎌倉時代末期から室町時代にはすでに酒造が始まったとされており、
江戸時代に入ると、海路を使った輸送により大量に出荷することができ、
江戸の酒の8割を供給したとされています。
現在も仕込みの時期には酒の香りが漂うため、
「灘五郷の酒づくり」として、環境省の「かおり風景100選」にも認定されています。
「白鶴」、「菊正宗」など有名な酒造では、お土産の購入はもちろん、
生原酒などの試飲ができるコーナーもあるので、
お酒好きの人にはたまらないスポットとなっています。
伏見の歴史
京都府京都市の「伏見」も、三大酒処の一つとされています。
伏見の水は、カリウム、カルシウムなどをバランスよく含んでいる中硬水で、
”伏見”は”伏水”と呼ばれていたほど、良質の酒造りに適した水が豊富な場所です。
「日本名水百選」にも選ばれており、「金名水」「銀名水」など、
数々の名水伝説などもあるそうです。
伏見のお酒は、甘口、なめらかな舌触りが特徴で、
灘の男酒に対して「伏見の女酒」と呼ばれます。
有名な酒造メーカーは「黄桜」、「月桂冠」、「宝酒造」などがあります。
伏見における酒造りの歴史は古く、稲作の始まる弥生時代に始まったとされています。
1594年に豊臣秀吉の伏見城が完成すると、城下町の発展もあり、
伏見は酒処として知られるようになりました。
江戸時代には京と大阪を結ぶ交通の要衝として栄え、
明治の後半になると東京での需要も増え、全国に伏見酒が広まるようになりました。
伏見には数多くの酒蔵があり、こちらでも酒蔵巡りの観光がオススメです。
伏見の酒における歴史が学べる「月桂冠大倉記念館」や、
伏見酒造組合に属する蔵元の地酒が飲み比べできるスポットなど、
存分に伏見のお酒を楽しめる場所があるので、
ぜひ直に訪れて楽しんでみてはいかがでしょうか。
「伏見の酒蔵」も、かおり風景100選に選ばれています。
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西条の歴史
広島県の「西条」も、三大酒処の一つとされています。
元々は、西条の地域の水は軟水であり、酒造りに適した水ではありませんでした。
明治時代に、のちに「吟醸酒の父」と呼ばれる三浦仙三郎さんが酒造業を起こし、
研究の結果、軟水でも美味しいお酒を造ることに成功します。
また、明治40年に行われた第1回「全国清酒品評会」にて、
灘、伏見の酒に圧勝したことで一躍酒処として有名になり、
日本三大酒処とされるようになりました。
龍王山の伏流水の清らかな軟水でできた西条酒は、
辛口の「灘の男酒」に対し、芳醇で旨味がありまろやかで「広島の女酒」と呼ばれています。
毎年10月には全国の1000銘柄の地酒が楽しめる「酒まつり」が開催されているそうなので、
ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
なんだか美味しいお酒が飲みたくなってきますよね。
ぜひ機会があれば、新酒の良い香りが漂う中、ぶらりと酒蔵巡りをし、
お気に入りのお酒を探しに行ってみてはいかがでしょうか。